2012年09月24

ミスカミスカ®物語4

テーマ:ミスカミスカ

「ミスカミスカⓇ(MISKAMISKAⓇ)」の美容・アンチエイジング効果2:抗エラスターゼ活性

 ミスカミスカ®はエラスチンを分解する酵素エラスターゼの活性を阻害する働きがあることが薬理試験で検証されています。エラスチンは皮膚や靭帯などの伸縮性組織の重要な構成タンパク質です。ミスカミスカ®の利用によりエラスチンの分解が抑制されて、これらの組織の伸縮性が保持されるので、美容・アンチエイジング効果が期待できます。

エラスチン

 エラスチンはコラーゲンとともに皮膚、靭帯、動脈、肺、子宮などの組織を構成するタンパク質です。これらの組織は伸縮性が要求されますが、その機能はエラスチンによって与えられています。それでエラスチンは弾性タンパク質と呼ばれています。なぜエラスチンに伸縮性があるかは、そのアミノ酸組成と分子内と分子間の架橋構造にあります。グリシンが30%以上、アラニンとバリンと合わせて30%強、プロリン10%強で、トリプトファン、ヒスチジン、メチオニンは無く、システインは1%以下で、親水性のアミノ酸含量が少なく、非常に疎水性です。また、30%以上を占めるグリシンがランダムに分布しています。その上デスモシン、イソデスモシン、リシノノルロイシンなどによる分子内および分子間架橋が形成されていますので、ゴムのような弾性を示します。エラスチンはコラーゲンとともに細胞外へ分泌されて、細胞間隙で会合して、線維構造を構築して、皮膚や動脈などの組織を構成するので構造タンパク質とも言われています。ヒトのエラスチン含量は皮膚の真皮部の2~5%、靭帯の80%、動脈の50%、肺の20%を占めています。エラスチンは、一旦形成されると非常に安定でターンオーバー時間が長いですが、老化とともに分解されても生成されにくくなり、中年期には25%以上減少します。生体内のエラスターゼが働いて分解されると皮膚や靭帯は弾性を失います。

エラスターゼ

 エラスターゼは膵臓のβ細胞で生合成され、生体内の各部位に存在する酵素です。エラスチン分子のペプチド結合の中性アミノ酸(アラニン、グリシン、セリン、バリンなど)を認識して、その認識アミノ酸のC末端側のアミノ酸がプロリン以外のアミノ酸であれば、そのペプチド結合を加水分解により切断する基質特異性の低いタンパク質分解酵素です。この酵素により真皮、靭帯、動脈のエラスチンが分解されると、これらの組織の伸縮性が消失して、機能が低下します。特に肌に紫外線が当たって、炎症が起きると、この酵素は活性化されて、エラスチンの分解が促進されます。結果的に皮膚の老化現象であるシワやたるみの生成が進行します。

ミスカミスカ®の効能

 ミスカミスカ®には薬理試験の結果によりエラスチン分解酵素のエラスターゼの活性を阻害することが検証されました。ミスカミスカ®の摂取によりエラスターゼの働きが阻害され、生体内のエラスチン量が維持されます。そのことにより皮膚のたるみ、ハリ・弾力低下および靭帯、動脈、肺、子宮などの組織の伸縮性低下が防止されて、アンチエイジング効果が期待できます。
(文責 光永俊郎)
2012年09月05

ミスカミスカ®物語 3

テーマ:ミスカミスカ

「ミスカミスカⓇ(MISKAMISKAⓇ)」の美容・肌アンチエイジング効果1:抗ヒアルロニダーゼ活性

 「ミスカミスカ® (MISKAMISKA®)」は関節、皮膚、腦などの細胞外マトリックスのヒアルロン酸を分解する酵素ヒアルロニダーゼの活性を阻害する働きがあることが薬理試験で検証されています。ミスカミスカ®の利用によりヒアルロン酸の分解が抑制されて、肌の保湿、ハリ保持、肌アンチエイジング効果および関節機能維持などが期待できます。

ヒアルロン酸

 ヒアルロン酸はムコ多糖類(グルコサミノグリカン)の一種で、N-アセチル-D-グルコサミンとD-グルクロン酸がβ1-4結合した二糖を構成単位として連結した構造の高分子化合物です。その分子量は100万以上です。皮膚、関節、眼のガラス体、腦はじめ結合組織に広く存在します。体重50kgの人には約11gのヒアルロン酸が含まれています。その50%は皮膚に存在して、皮膚の細胞間隙に水分を保持して、皮膚の弾力性、保湿性、柔軟性を保つ極めて重要な役割をしています。また、関節軟骨では、アグリカン、タンパク質と非共有結合により、超高分子複合体を作って、軟骨の機能維持に重要な働きをしています。さらに、血管内皮細胞、多形核白血球、マクロファージなどの細胞機能の制御などの生化学的な役割も果たしています。

ヒアルロニダーゼ

 ヒアルロニダーゼは、ヒアルロン酸を分解する酵素で、生体内に広く分布しています。この酵素はヒアルロン酸の構成糖N-アセチル-D-グルコサミンとD-グルクロン酸のβ1-4 ヘキソサミニド結合を加水分解します。そのため、この酵素により皮膚のヒアルロン酸量が減少すると、皮膚の保湿性やハリが消失します。また、関節軟骨の機能低下により関節痛を引き起こします。さらに、この酵素の加水分解過程に生成する分子量2万前後の低分子ヒアルロン酸は炎症性サイトカイニンの産生を促進させ、炎症や免疫系の活性化に関与すると考えられています。このことによりヒアルロニダーゼは生体内で炎症反応やアレルギー反応の引き金となる酵素です。その上、この酵素はガン細胞の転移過程で組織間を移動する際に機能するとも言われています。

ミスカミスカ®の抗ヒアルロニダーゼ活性

 ミスカミスカ®には薬理試験の結果によりヒアルロン酸分解酵素のヒアルロニダーゼの活性を阻害することが検証されました。このミスカミスカ®の摂取によりヒアルロニダーゼの働きが阻害されることにより生体内のヒアルロン酸量を維持して、皮膚の乾燥やハリ・弾力低下の防止、関節機能の維持、湿潤性の保持、また炎症・アレルギー反応の抑制、さらにガンの進行や転移を阻害することが考えられます。

ミスカミスカ®の効能

 ミスカミスカ®を服用することによって保湿、ハリの保持、肌のアンチエイジングなどの美容効果とともに抗関節痛、抗炎症、抗アレルギー、抗花粉症、ガンの進行・転移阻止など多くの効能が期待できます。

(文責 光永俊郎)

プロフィールPROFILE


光永 俊郎(みつなが としお)

農学博士。TOWA CORPORATION株式会社 学術顧問、近畿大学名誉教授、日本穀物科学研究会幹事、日本栄養・食糧学会(評議員・終身会員) 。2011年瑞宝小綬章授章。

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