2012年07月13

ミスカミスカ®物語 1

テーマ:ミスカミスカ

新製品「ミスカミスカⓇ(MISKAMISKAⓇ)」の誕生まで

新製品「ミスカミスカ®」は南米ペルーの中央アンデス原産のハーブGeranium dielsianumから誕生しました。

ペルーはハーブの宝庫

この南米ペルーの中央アンデスを中心にした地域は数えきれないほど多数のハーブが自生しているハーブの宝庫であります。古くから先住民はこれらを薬用、食用として利用していました。なぜ、この地域にこのように多数のハーブが自生しているのか。その謎はペルーが赤道に近く海岸砂漠地帯、アンデス山岳地帯およびアマゾン森林地帯からなる変化に富んだ自然環境によります。地球の気候は120種類あるといわれていますが、ペルーはこの地球の気候の約100種類を持っています。その上、海岸線から標高5,000mの高地までも人間の暮らしが展開できる世界に例を見ない極めて不思議な地域であるということです。

この中で特に標高3500~4500mの高地に集中的にハーブが自生しています。この高地は緩やかな丘陵地帯と平坦な高原地帯が南北に帯状に広がっています。この広大な高原地帯は日中と夜間の温度差が激しく、昼間は夏冬ともに20℃近くになることがありますが、夜間は冷え込み、時には夏でも氷点下になります。夏には雨が降りますが、冬には全く降雨はなく乾燥します。樹木は見られず、草原が目立ちます。トウモロコシは育たず、アンデス原産のジャガイモはじめイモ類が栽培されています。中央アンデスのかなりの大きな部分を占め、しかもこの高原は人間の生活の舞台として重要な役割を果たしてきた極めて特殊な自然環境地帯です。

また、中央アンデス地域はアンデス文明、インカ文明の発祥の地でもあります。しかし、これらの文明には文字がありませんでした。そのため、これら有用植物の効能は体系化されることなく、それぞれのハーブは個々にその効能が伝承的に語り継がれて現在に至っています。そのため、今もこの地域には先住民しか知らない無数のハーブが存在しています。


ペルー産ハーブの製品化への理念

この点に着目して、TOWA CORPORATION(株)では1996年より健康食品関連事業に参入しました。手始めに数多くあるペルー産ハーブについて、伝承効果情報を収集し、比較検討し、精査して、先ずマカを選び、これについて「伝承からエビデンスへ」をスローガンとして、健康食品は「食品であって、健康に寄与するもの」という基本条件に基づいて、研究・開発に着手しました。先ず、天然素材であるマカの特性を失うことなく、特定の機能成分だけでなく、機能を有すると考えられる他成分も自然に存在する配合割合を保持したマカエキスパウダーを調製しました。この調製品について「伝承からエビデンスへ」を実証するべく、薬理・動物試験を経て、ヒト臨床試験を行い、さらに安全性を検証して、製品マカエキスパウダー「MACAXS®」を上市しました。この製品は市場で予想以上の好評を得ました。これに自信を持ち、続けて、「PREMIEX®キャッツクロー」さらに「PREMIEX®エルカンプーレ」を上市して、今日に至っています。

新製品「ミスカミスカ®」の誕生

 さらに、ペルー産ハーブの製品化への理念に基づき、新製品の開発計画を進めるため、数百種類のハーブについて薬理活性試験で、これらのスクリーニングを行い、多くの優れた効能が期待できるハーブGeranium dielsianumを選出し、現在までのハーブの製品化への研究・開発に対しての蓄積された手法・技術を駆使して、新製品「ミスカミスカ®」の誕生に至りました。

(文責 光永俊郎)

プロフィールPROFILE


光永 俊郎(みつなが としお)

農学博士。TOWA CORPORATION株式会社 学術顧問、近畿大学名誉教授、日本穀物科学研究会幹事、日本栄養・食糧学会(評議員・終身会員) 。2011年瑞宝小綬章授章。

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